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Channel: Liner Note » 2007 » 8月
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コンテンツとブログツールの適性について

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このサイト、昔は別々の2サイトを統合してできたものなのですが、その2サイトはそれぞれtDiaryとMovable Typeで作っていました。で、これは失敗だったと思うんだけども、何でこんな事をしていたかというのを一応考えて書いておこうと思います(あくまで個人的な印象論です)

まず、日記・ブログツールには2種類あると思っていて、1つがtDiaryやはてなダイアリーの日記ツール型、も1つがMTやWordPressのブログツール型。

前者は新規投稿画面に入ると、真っ白のテキストエリアとしかないわけだから、それこそ日記のように気負わずに非常に気楽に書ける。カテゴリとか画像のアップロードとかはちゃんとできるけど(無ければプラグインを使って)、別にしなくてもいいし、気分がノってきたらすればいい。それに、サイトの中心単位はブログのように1記事毎じゃなくて、1日毎だから各記事にはそんなに重点は置いて無くて、どうってことないようなエントリが流しやすいってのもある。だから、個人的にはこちらは3パラグラフまでの文章をひと固まりにして、どんどこ量を書いていく感じなんですよ。

対して、後者は新規投稿画面にはいると、いろいろやんなきゃいけないことがある。カテゴリの設定はほぼ必須だし、場合によっては投稿スラグや抜粋も書いておく必要がある。必要ならばトラックバックも送ろうか。そんな感じにさせる、だっていろいろ見えているのだもの。というわけで日記ツールと比べると、結構手間をかけて作らせる気にさせるツールで、3パラグラフ以上の文章を書くときはこっちを使う。気分がノればよいツールなのである。

で、なんでこの2つで書き分けていく運用方法が失敗なのかというと3つくらいあるんですが、まず私の場合、実際書きたいことなんてものは3パラグラフ以下(たいていは一言か二言)に収まるくらいのものなんだったんですね。

それにごてごてした「副菜」や「調味料」をつけずに「メインディッシュ」のみを出せる日記ツールのスタイルが気に入っていたというのもある。これは私の場合に限らず、2つ書く環境があると、自然にどちらか、自分の書きやすいと思った方のツールと過ごす時間が偏っていくわけで。

それに、2つツールがあると、情報が分散して「あちらのブログでも書きましたけど~」なんてエクスキューズを入れることが多くなって(管理者にとってもユーザにとっても)面倒くさい。

というわけで、MTは使わなくなって、しばらくはずっとtDiaryで更新を続けていたのだけど、いろいろ書き続けていくと書き慣れていくのか、追記したり、書き直したりで当初2パラグラフだった文章が10-15パラグラフくらいになっていたりすることが多くなってきた。

となると、もうブログツールで書いた方がいいんじゃないかという結論になる。で、いざ統合した訳なんだけど、統合した後でも一言なんか流したい時ってのはある。でも、あんまり短いのはさすがに流しにくいからブログには書かない。

で、今まではネタが膨らむまで待つか、さもなくばゴミ箱に捨てていたんだけど、そういうのを補完してくれたのが今、ウェブメモにあるようなメッセージングサービス(はてなブックマーク・Twitter・tumblr)なんですよね(傍目から見るとノイズだらけのコンテンツかもしれないけど)

はてブは、ブックマークと言うよりもURLを基点にした言及で、印象としてはコミュニケーションのないdigg的な感じ。Twitterはホントに身近な不満とか思いついたことをただグダグダ流すだけで、「今何してる?」的なプライベートなことを流してるのは10%未満くらいだと思う。tumblrは面白そうな言葉をスクラップするためのツール、言及はしない。というわけで、それぞれ開発者の方々が想定していたユースケースと微妙に違う使い方をしていたりします。

こんな感じでやってきたのだけど、個人的には今が一番アウトプットのしやすい形じゃないかなと思ってます。ブログに書くネタがなくなれば、メッセージングサービスの方の更新が増えると思うけど、そうなってもいいようにRSSを表示して、ブログとメッセージングサービスの疎結合にしておいている。

個人的には、はてブの100字制限とか、Twitterで量が長いと怒られるとか、tumblrはそもそも検索できないとかいろいろ細かい不満はあるけども、まぁうまく使えているので今後もコレでいこうかなと思ってます。


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